手術画像あり!どうしても治らない肩の痛みの対処方法

やっぱり、なんだかんだといっても、健康が第一でいちばん大切なもの、人生を楽しむための土台と考えています。そのためのお役立ち情報などを僕、HIROがお届けします!
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  • 肩に違和感があって動かすと痛い
  • 肩痛で整骨院や整体、鍼灸に行っても治らない
  • レントゲンでも異常なし
  • 四十肩、五十肩でもない

何とかしたい、あ~、だれかー‼

こんな悩みを解決できるかもしれない記事を用意しました。

この記事でお伝えする『肩が痛い!どうしても治らない肩の違和感の原因提案』を読めば、治癒できない原因が明確になり、その原因に対する対処法の一助になるかもしれませんよ!

『絶対に治る!』というのはないですが、解決の可能性が高まる情報を詰め込みましたので、じっくり読み込んでくださいね。

肩が痛いその病名は、ズバリ、”肩石灰沈着性鍵板炎”

どうしても、改善されないその厄介な痛みの名前は、肩石灰沈着性腱板炎なるものです。なんと、腱に石灰がくっついちゃうんです。
石灰といっても液状のものであればそれ程でもないのですが、”石灰化”、そうです石のように固いものが、くっついちゃうのです!

  石灰沈着性鍵盤炎とは

  • 症状

  • 原因

  • 病態

こうなったら、石灰沈着性鍵盤炎の症状を疑って!

夜間にじわりじわりとまたは突然に生じる肩関節の疼痛で始まる事が多いようです。
痛みで睡眠が妨げられ、関節を動かすことが困難になります。

発症後1~4週、強い症状を呈する急性型、中等度の症状が1~6ヵ月続く亜急性型、運動時痛などが6ヵ月以上続く慢性型があります。

僕の場合は、人事異動で引っ越しをしたのですが、それが終わって1週間位したころです…
あれっ、なんか違和感があって上下運動は、OKなのですが左右に動かすと”痛いっ”という鈍痛が出てきたんですよね。

今思うと引っ越しでの労働負荷で石灰化した周りが炎症を起こしてしまったのでしょう。

石灰沈着性鍵盤炎の原因

肩腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶が石膏のように硬くなって炎症が生じて起こる肩の疼痛や可動域の制限がおこります。

原因は究明されて宇愛内容ですが何故か40~50歳代の女性に多くみらるようです。
まあ、ある程度、蓄積して硬化するのにそれなりの年月を要するということでしょう。

まあ、男の僕がなってしまったのですが、女性が多いということは、明確な文献は無いが特有のホルモンの関係なのだろう。

石灰沈着性鍵盤炎の病態

石灰といっても、はじめは濃厚なミルク状ですが次第に練り歯磨き状、石膏状へと硬く変化していきます。
この硬い石灰が、どんどんたまって膨らんでくると痛みが増してきます。

僕の場合は、この症状でしたが、さらに腱板から滑液包内に破れ出るとその時は激痛となるようです。
こうなると、ひどいときは、緊急オペで、しかも切開手術でしょう。

肩が痛い ”肩石灰沈着性鍵板炎”の病院対処について

肩石灰沈着性腱板炎なるものは、どのように判断して治療にあたればよいのでしょうか?実際に僕もそうだったんですけど普通に考えて、肩が痛いといったら四十肩や肩こりからくる痛みだと思いませんか。でも四十肩を経験したことがある方であれば、これは違うとわかるかもしれませんが、経験したことのない方は、その判断が遅れ治療開始も遅くなってしまいがちです。そうならない為に、以下の記事をご参考に早めのアクションをして、嫌な痛みを取っ払ってしまいましょう!

  病院での診断と治療について

  • 四十肩・五十肩と肩石灰沈着性腱板炎の違い

  • 診断方法についての解説

  • 治療の仕方についての説明

四十肩・五十肩と肩石灰沈着性腱板炎の違い

四十肩・五十肩

40~50代の方でなる人が多く、正式には「肩関節周囲炎」と言う。
加齢に伴い肩の関節や筋肉、周辺組織が固くなることにより炎症や痛みが出て動きが悪くなる疾患。

<症状>
肩から腕にかけての強い痛み・可動域の低下

<原因>
老化・運動不足
ただ、明確な原因はわかっていない

<治療>
①炎症期(夜間痛や安静痛がある):注射や飲み薬で痛みを緩和する
②拘縮期(痛みは治まるが、しっかり肩が動かない):安静にしている
③回復期(徐々に肩が動くようになる):リハビリをする

石灰沈着性腱板炎

肩の腱板に石灰の塊が出来てしまう疾患。
40~50代に特に女性に多く見られる。

<症状>
強い痛み・引っかかり・可動域の低下

<原因>
明確な原因は不明

<治療>
①自然と治る場合もある。
②四十肩・五十肩と同様に始めは注射や飲み薬で対応する。
③痛みが引いた後にリハビリで症状がなくなればそのまま様子を見る。
④溜まっている石灰が柔らかい場合、注射で吸収も効果がある。
⑤痛みの繰り返しや引っかかりが取れない場合は、体外衝撃波治療や手術。

診断方法についての解説

医者の常識として指で押してその痛さの程度や場所、肩や腕の動きの状態などをみて診断します。

でも、この痛みと、部位(場所)は、いわゆる四十肩(肩関節周囲炎)の症状で肩関節の炎症であるとよく似ていてとてもその診断が難しいのです。

ですので、レントゲン撮影をして腱板部分に石灰沈着があるかどうかを確認して診察、診断が行われます。

ですが、レントゲンだと薄いくもり(影)としか映らないので部位によってはなかなか見つけられないというのが、現状です。

特に、経験の浅かったり専門外の医者はそのような傾向があります。

まさしく僕が経験しており、3院目で見つけていただき、その後、さらに沈着物の場所や大きさを調べるためにCTをとって確実な診断をされたのです。
また腱板断裂の合併の診断にMRIまで撮られるます。

治療のやりかたついての3つの方法

治療方法にも、症状によって大きく2つに分けられます。

  1. 保存治療
  2. 体外衝撃波治療
  3. 摘出手術(鏡視下手術)

1.保存治療

石灰が硬化していない状態の場合の治療

 症状の程度によって、下記治療を組み合わせて行います。

・肩の安静と痛み止めを内服します。

・石灰部分を穿刺し、ステロイド剤を注射し石灰の吸収が促進され症状の改善を図ります。

・石灰の吸収に有効なシメチジン400mg/日を内服します。

・腱板に針を刺して沈着した石灰を破り、ミルク状の石灰を吸引します。
 → その後、三角巾やアームスリング(腕つり)などで安静を計り、
   消炎鎮痛剤の服用や炎症の制御をつかさどる副腎皮質ホルモンと局所麻酔剤の注射を打ち治癒を促します。

2.体外衝撃波療法

体外衝撃波疼痛装置により発生させる衝撃波を患部に照射する整形外科では新しい治療法です。
ヨーロッパを中心に普及し、足底腱膜炎や腱付着部炎などの多くの疼痛性疾患の除痛を目的とした治療に応用されています。

この衝撃は、水分を多く含む筋肉と脂肪は通過し硬い腱付着部、腱の変性部分や骨に当たります。
そうすると、その衝撃波が屈折・反射しエネルギーが放出されるため、体内深くにある患部のみピンポイントに当てることが可能になる治療法なのです。

1回の照射時間は10分~20分で2000発~3000発の衝撃波を打ち込み石灰にヒビをいれる。
そのヒビの隙間に免疫細胞が入り込み、石灰を吸収・消滅させる。というロジックです。

なんといっても、外傷がつかない、薬剤の投与もないのでドーピングの心配も不要ということで欧米ではスポーツ選手を中心に、低侵襲で安全かつ有効な治療法として使用されています。(日本でも徐々に浸透しており、体操の内村選手が治療したことでも知られていますね)

但し、肩石灰沈着性腱板炎での効果は60~80%といわれている治療法です。

さらに、石灰沈着性腱板炎の治療は保険適用外。
一回15分の照射で1.5万円から3万円位が相場のようです。

3.鏡視下手術による摘出手術

ほとんどの場合、保存療法や体外衝撃波療で軽快しますが、亜急性型、慢性型では、石灰沈着が石膏状に固くなり、時々強い痛みが再発することもあります。硬く膨らんだ石灰が肩の運動時に周囲と接触し、炎症が消失せず痛みが続くことがあります。

痛みが強く、スポーツ選手など肩の運動に支障がったり、スポーツ選手でなくても普段の生活に支障がある時は、手術で摘出することがあるのです。

鏡視下手術とは、関節の周囲(皮膚面)に数か所の小さな穴を開けます。
その後関節内に生理食塩水を満たし、内視鏡を挿入し直接手術部位へアクセスし硬化した石灰などを摘出除去し、必要に応じその個所を縫合等で修復する術式です。

テレビモニターに拡大して映し出すので状態を細かく観察し手術が行えるのです。
生理食塩水を流しながら行うので感染症を起こしにくく正常組織を傷つけにくいさらに痛みが少ないため患者への負担も小さいというメリットがあります。

僕の場合は、左右のバランスがなくなり、ちょっとした動作にも”痛っ”という状況でしたのでこの手術をしていただきました。

疼痛がとれたら、温熱療法(ホットパック、入浴など)や運動療法(拘縮予防や筋肉の強化)などのリハビリを行います。

肩が痛い!肩石灰沈着性鍵板炎の手術(僕の場合)

  • 肩に違和感があって動かすと痛いし
  • 肩痛で整骨院や整体、鍼灸に行っても治らないし
  • レントゲンでも異常もないし
  • 四十肩、五十肩でもないし

何なんだよ!あ~、だれかー‼

と、半年が経過したあたりで、知り合いの看護師にこの悩みを打ち明けたときに、Jリーグの選手がも通院している整形外科の有名な先生がいるということで、紹介していただいたのが、ことの始まりでした。

  肩石灰沈着性腱板炎の手術について(僕の体験?をもとに)

  • 手術に踏み切ったワケ

  • 術式についての説明

  • 入院から退院までのタイムスケジュール

手術に踏み切ったワケ

大阪からの引っ越しが無事に終わって1、2週間が過ぎたころ、車の運転席に座ってシートベルトを着けようと左手で右肩の上方にあるベルトの先端をつかもうとした瞬間、”いたっ”思わず、声に、けっこう大きな声を発していました。

同じような動作をすると、やっぱり痛いんですよね。
上方に挙げてみたのですが、垂直には痛くて上げられないのです。

そこでそれ以降、僕が取った行動は以下の通りです。

  1. 駅前の整骨院
  2. 近所のカイロプラクティス
  3. 近所のマッサージチェーン店
  4. ちょっと遠方噂の鍼灸院
  5. 近所の整形外科院
  6. 手術した総合病院整形外科

これらが、2回以上通院したカードたちです。
一回で終わった鍼灸院のものは無いですし、捨ててしまたのものありますが。

行った順番に番号順に記載しています。
1.~4.までは、痛みの状況を言うとどこも、この痛みと部位(場所)は、いわゆる肩関節の炎症で起こる四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)だろうという診断で治療をしていました。さすがに電気や、マッサージ、針やお灸では全く治りませんでした。

5.の近所の整形外科は、おじいちゃん先生だったのですが、さすがにレントゲンを撮り、うっすらとですが影があるので石灰沈着性腱板炎の疑いを口にされました。

腱の周りの筋肉を柔らかくしながら鍛えていきましょうとのことで2ヶ月、毎週通院したのですが、治療は、15分の電気治療と5分のマッサージのみ。
全く効果はありませんでした。

手症状でであるとよく似ていてとてもその診断が難しいのです。

ですので、レントゲン撮影をして腱板部分に石灰沈着があるかどうかを確認して診察、診断が行われます。

もう、つらくて辛くて、たまたま知り合いの看護師に話したところ、
6.の総合病院の整形外科の先生を紹介いただいたというわけです。

近所の整形外科で撮ったレントゲン写真をもって、神にもすがる思いで診察でした。

院内リハビリテーション科での筋肉ほぐしと強化、ブロック注射、レントゲン、CTを実施しました。

リハビリをしながら4ヶ月間、ブロック注射を打ってもらった数時間は効くのですが、その後は元に戻ってしまいました。
左肩を下にして寝ることも出来ないのです。

レントゲンやCTで見ても実際の状況は、正確にはわからないということでした。
僕の痛みが一向に改善しないので先生と相談し、手術となった次第です。

今になってこの記事を書くにあたり色々と調べたのですが、僕の手術をした総合病院には、「体外衝撃波疼痛装置」はなく体外衝撃波治療はできなかったのだろうと思います。
ただ、仮にあったとしても、すでに1年間我慢してきてさらに治癒するのにどのくらいの期間がかかるのか定かではないし、治癒率も60%~80%では選択したかったと思います。
(治療も保険適用外で一回15分照射での費用も1万5千円から3万円と高額だし)

疾病の状態と術式についての説明

◆ 病名:左 肩腱板損傷
(石灰化により腱板が損傷しているということだと思います)

◆ 症状:肩痛・挙上困難

◆ 手術内容:肩峰除去圧術 鏡視下腱板修

◆ 入院:5泊6日

◆ 費用:合計約62万円(実費は3割負担)
(手術+麻酔:43万円、入院費:18万円、投薬他:1万円)

入院期間については、術後は順調で術後2日で退院してもOKと言われていました。
ですが、保険もでるしちょっとゆっくりしたかったのでもう2日、入院していました。
なので、手術自体は、直視下手術ではないので比較的というか相当に簡易なものです。

入院から退院までのタイムスケジュール

手術1日前
入院
手術前日の入院
・入院生活の説明
・担当医、麻酔科医、手術室看護師、病棟看護師よりの説明
・手術する方の手に印をつける
・リハビリテーション科で状態チェック
・24時以降は絶食
手術当日
手術前
事前準備をする
・手術着に着替える
・点滴開始
手術用圧着ソックスを履く
・トイレ
・食事はなし
手術当日
いざ、手術!
・歩いて手術室へいく
・担当医、麻酔医師と雑談
・ガスの麻酔薬吸入
・意識なくなる(笑)
・手術(全部で90分位)
手術当日
手術後
・心電図モニター装着
・意識が戻ったらベッドの上
・パジャマに着替え
・三角巾装着
・投薬の説明
・担当医、麻酔医、手術室看護師の様子伺い
・夕食は普通にとる
手術翌日
手術終わった次の日
・手術箇所の消毒
・痛め止め服用継続
・点滴継続(抗生剤)
・手術用圧着ソックスを脱ぐ
・氷嚢で患部冷却
・レントゲンを撮りに行く
手術2日目~
術後3日後まで
術後の状態継続
・2日目、診察でレントゲンを見ながら綺麗に石灰が除去されていることを確認
・2日目より患部を濡らさないようにしてシャワー浴開始
・3日後、点滴終了
・3日後、退院許可でるも2日後にしてと要望しOK
手術5日後
退院
5泊6日の入院生活が終了。
手術10日目
抜糸
術後の状態を確認のために再び診察し抜糸をしました。
肩の状態は、手術前は痛さで20%としたら手術後は80%位で可動域も健常者の80%位に回復していました。
今後は、できれば毎週リハビリのためリハビリテーション科に通ってくださいとのこと。


MEMO
なぜ手術に着圧ソックスが必要?
その理由としては、静脈瘤や静脈血栓、リンパ浮腫などの予防・改善のほか、手術時の血液循環によるトラブルを防ぐ目的で使われているのです。

僕の肩石灰沈着性腱板炎の治癒でのベターな治療方法
(医者ではないが体験者であるあくまで僕の意見)

大正解!

大体、6ヶ月後にはほぼ手術のしていない右腕と同様のパフォーマンスができるようになり、ストレスフリーです!

ストレスフリー!この言葉につきます。約1年間、肩の鈍痛、可動域の制限、寝姿勢の制限(左肩を下にしては眠れない)、左右腕の動作のアンバランスによるイライラ。
そして僕は、スポーツジムが大好きで毎日のように通っているので、筋トレの時の左腕への高付加の制限も大きなストレスでした。

大体、肩が痛いと言ったら四十肩っていう固定観念てありませんか?
歳をとればだれでもなることで、いつか、そのうち治るだろうと…..

人間の身体って不思議です!素人判断は、楽しく健康的な生活を阻害してしまいます。

僕は、偶然にも知り合いの看護師さんとの会話がきっかけでしたが、自分の体のことは自分しかわかりません。
そんぼ状況をちゃんとしっかりした信用と実績のある医師へ伝えることが本当に大切です。

この、僕のかかった腱の中にできてしまった硬い石灰は、リハビリなどでは、なかなか治癒はできないと思います。

肩石灰沈着性腱板炎治癒でのベターな治療方法(あくまで僕の意見)

レントゲンやCTで状態を確認したところ、以下の3つのパターンが治療法としてあげられます。

小さいまたは硬化していない
   ↓
保存療法で治療

小さいが硬化している
   ↓

体外衝撃波療法
大きいと、時間がかかるのでその場合は、摘出手術で。

大きく硬化している
   ↓

摘出手術
早ければ3日で退院でき、傷あとも目立たない。

僕の左肩 手術についての画像
(画像は、僕の手術のときの実際のもの)

手術はあっという間でした。
というか、全身麻酔で眠っている間におわっていたのでなんとも言えないんですが。

けっこうグロテスクなのでちょっとだけ閲覧注意です。

腱板付近

こんな袋状のものもあり、液状が粉状になり硬化していきますのでこんなのもグラインダーで破いて吸い取ってくれました。

道中、いろいろと綺麗にしながらたどり着きました。
このちょっと白くなったのが硬化した石灰です。腱の中に入り込んじゃってます。

いよいよ硬化した石灰除去です!

先がペンチ状というか先だけがくちばしのように開くおもちゃのマジックハンドみたいな器具や先端がドリル状になっている器具を使って砕きながら取り去ります。
砕け散った石灰は生理食塩水ととも吸い取ります。

ポッカリ空いた穴を縫合

ごらんのとおり、すっかりキレイにとれました。

こうやって目でみると気分もすっきりです。

この後、周りを熱線で止血、内視鏡を抜き、その後、肩に開けた4か所の穴を縫合して手術終了。

さあ、次はリハビリ!ちゃんと、正確に効果のあるストレッチをしたいものです。

おまけ(笑)で10ヶ月後の肩表面の傷

背中の一か所はちょっとわかりますが、他の3か所はほとんど目立ちません。
ホクロのほうが目立ちますね。