ボクの愛車のカワサキ Z900RSの燃料は、ハイオク指定。
値段が高いです💦
その前のバイク(ZRX1200R)は、レギュラーガソリン。
燃料の違いについて、意外と知らないですよね。
今さら聞けない、実はよく知らない、その違いなどを分かりやすく解説しますのでじっくり読んでみてください (^^♪
目次
レギュラーとハイオクの違いについて
ボクたちが乗っているルバイクに使われる燃料には『レギュラーガソリン』『ハイオクガソリン』、そしてトラックには『軽油』があります。
それぞれ、仕様用途が違っていて間違った使い方をすると車やバイクが壊れる可能性があるのです!
バイク乗りならば、ちゃんと理解して愛車を守りたいものですね。
原油からできる燃料は何種類あるの?
原油は、蒸留塔の中へ加熱炉で350度に熱せられた原油が吹き込まれ、沸点の差によって各種石油留分に分けられていくのです。
※一般財団法人 日本エネルギー経済研究所 石油情報センター 石油精製資料より
上の写真でわかるように、原油は、気化させる温度によって、石油ガス、ガソリン、灯油、軽油、重油というように大きく5種類があります。
蒸気の温度が、30度〜180度の範囲にある部分の蒸留されたものをガソリンとして使い、240度〜350度の部分は軽油として使われます。
つまり、ガソリンと軽油は原油の使う部分が異なっているのです。
レギュラーとハイオクの違い
上の図のように、蒸留方法によってレグラーガソリン、ハイオクガソリンという精製は無いのです。
つまり、レギュラーもハイオクの同じガソリンなのです!
ちょっと、びっくりしませんか⁉
ボクも知らなかったんですが、『レギュラーガソリン』も『ハイオクガソリン』も同じガソリンから作られ、実は原料は同じなのです。
じゃあ、なにが違うのかというと、ガソリンに混ぜる添加物でレギュラーとハイオクを作り分けているのです!
ハイオクっていうと値段も全然高いし、呼び名からしてハイクラスっぽくて高級級感があるので、もともとが上質な原油からか、高度な精製技術を使ってひと手間も二手間も加えて作られたものだと思っていました。
ハイオクの値段が高い理由
ハイオクガソリンは、レギュラーガソリンよりも多くの添加物や洗浄剤を入れているのでその材料費と加工料が含まれているので、ハイオクの値段が高いのです。
レギュラーとハイオクの違いは「オクタン価」
オクタン価ってなに?
日本産業規格(JIS)ではオクタン価が89以上のものをレギュラー、同価が96以上のものをハイオクと定めています。
レギュラー | ハイオク | |
---|---|---|
オクタン価 | 89以上 | 96以上 |
ノッキング | 発生しやすい | 発生しにくい |
添加剤 | 少ない | 多い |
値段 | 安い | 高い |
では、そのオクタン価とは、何なのか?
それは、『オクタン価は、ガソリンの燃えにくさ』を表す値のこと。
オクタン価の数値が高くなるほど燃えにくいガソリンということ表します。
なので、「ハイオク」とはオクタン価がハイ(hight=高い)という意味で『ハイオクタン価ガソリン』の略称なのです。
なぜ、ハイオクは燃えにくくしているのか⁉
出典:Wikipedia
ズバリ、ハイオクガソリンは、敢えて燃えにくくすることで、圧縮前の燃焼を防ぐ目的があります。
上の4図は、4ストロークエンジンの工程で正常な時は、1.吸気、2.圧縮、3.爆発、4.排気の4工程です。
異常燃焼が起こることもあり、その時は、2.圧縮が十分にされないまま、爆発がおきていまうのです。
これはガソリンに点火する前に、勝手に燃焼してしまっている状態でノッキングと呼ばれています。
つまり、燃えやすいレギュラーガソリンは、ノッキングが起こりやすく、燃えにくいハイオクガソリンはその逆でノッキングが起こりにくいのです。
ハイオクガソリンを使う目的は、十分に高圧された状態での爆発よって安定したパワーの走りを可能とするためなのです。
『正常燃焼』
1.吸気====2.圧縮====3.爆発====4.排気
『異常燃焼』
1.吸気====2.圧縮=3.爆発====4.排気
十分な圧縮しプラグ着火をする前に爆発が起きてしまうのでパワーが出ずカクッ、カクッとノッキングしてしまう
スポーツカーや高級車に、ハイオクが使われる理由はここにあります。
ハイオクガソリンとエンジンの関係
高性能エンジンがハイオク指定なワケ
高出力の為には大きな爆発力が必要です!
その大きな爆発を得るには高い圧縮が必要ですが高圧縮にすると異常燃焼しやすくノッキング発生しやすくなります。
それを防止するにはノッキングしにくいハイオク燃料が必要になるのです。
つまり、高出力を生む高圧力と大きな爆発力の発生に耐えうる高性能エンジンだからこそ、ハイオクガソリンが必要なのです。
ウラをかえせばハイオク指定のバイクや車のエンジンは高性能な証ということで、ちょっと高いガソリン代は高性能を堪能できるの代償ともいえますね。
ガソリンスタンドごとのオクタン価って同じか?
ハイオクガソリンのオクタン価は、それぞれ各社で微妙に差があります。
数パーセントの違いが、一般道や高速道路ではどのくらい影響するかは正確にはわかりませんが、ボクみたいに、こだわる人はオクタン価基準値の高いスタンドに行きましょう。
下の表は、有名スタンドのハイオクのオクタン価基準値です。
スタンド | オクタン価 | |
---|---|---|
ハイオク | レギュラー | |
99.5以上 | 90.0以上 | |
99.5 | 90.0 | |
おおむね100 | おおむね90 | |
おおむね100 | おおむね90 |
出光とシェル、公表されていないので問合せしてみた!
※出光とシェルに関しては、ホームページなどを探してもどこにもオクタン価は公表はされていません。
それぞれの、ガソリンステンドは、apollostationとしてリニューアルされている最中です。
昭和シェル石油は、2019年4月1日に出光興産の完全子会社になった関係でしょうね。
ということで、出光お客様センターへ問合せしてみました。
回答があったのものが、下の返信です。
ちゃんと、返信してくれるので、もともとが、シェルがお気に入りなのですが、ますますシェルというか出光が好きになりました!
ハイオク指定なのにレギュラーを入れてしまった!どうなる?どうする?
バイクに限らず、エンジンには、ハイオクガソリン指定の車種つまり、高出力で安定した走りを可能にするエンジン搭載車が増えていますね。
そんななか、ガソリン給油を自分でするセルフスタンドが増えています。
また、セルフスタンドの方が、安い傾向があるので、ボクもそうですが、そちらを利用するかたも多いのではないでしょうか。
ついうっかり、ハイオク指定車のバイクなのにレギュラーガソリンをいれちゃったらどうなるのか、そのままでいいのかを解説しますね。
ハイオク指定のバイクにレギュラーを入れてしまった!
いきなり壊れはしないので安心してください。
しかし、基本的にはNGです!
燃焼タイミングのズレ、異常燃焼でのノッキング、出力低下、不自然な振動、燃費の悪化、異音の発生。
高回転まで回さずに、タンクが空になるまでは低回転でゆっくり走行をする。無理なら抜いちゃってください。
※ボクのバイクの取り扱い説明書「燃料の補給」より
レギュラー指定のバイクにハイオクを入れてしまった!
なにも問題はありませんので安心してください。
しかし、意味がありません!
レギュラーに合わせた設計のエンジンなのでハイオクに変えても、エンジンに悪影響を及ぼすことは全くない。
高いハイオクを入れてしまってもったいないと思うしかない。
まとめ
この記事は、ハイオクガソリンとレギュラーガソリンについてを書きました。
ハイオクを入れると「効果がある」とか「効果がない」という話ではありません。
ハイオク指定のバイクのエンジンは、オクタン価の高いガソリン、つまりハイオクガソリンを使う事を前提でつくられているのです。
だから、そもそもその指定されたガソリンでないとうまく働かずに、乗り方によっては、壊れてしまうのです。
ハイオク指定エンジンでも、レギュラー指定エンジンでも、そのガソリンを使った時に正常に燃焼して正常にパワーが出るように設計されています。
自分の愛車を大切にするのであれば、正しく指定されたガソリンを間違いなく入れて、最高のパフォーマンスを出させてあげましょう!
ハイオクは、ちょっと高いですが、そんな価格差を気にするよりも大好きな愛車で存分に楽しんだ方がボクたちの人生も相棒も楽しめるという事ですよ。
そして、日々の生活、人生ももっと楽しくなります。
気持のよい楽しい生活を送りエンジョイしながら健康になりましょう!
kenko-mind!