こんにちは~ ちょくちょくバイク屋さんに行っているんですけど、やっぱりバイクブームが来ていると感じます。
バイク用品店は、平日でもそれなりに人がはいっていますし、中古バイク屋さんの中古バイクの値段、とくにカワサキZ系の値段が異常です。
3万キロ以上走ったZRX1200ダグエも260万円で販売されていましたよ。
まあ、さておき、先日ブレーキ周りをブレンボにかえたんですが、その時のディスクローターを徹底的に調べたのでお茶でも飲みながら気楽に読んでください (^^♪
目次
そもそもディスクローターって何?
ディスクローターの部位と働き
車輪に付いている金属の円盤(ディスクローター)のことです。
上の図の赤丸のパーツがディスクローターです。
ブレーキレバーをにぎるとキャリパー内のピストンがレバーから伝わってきた油圧によって飛び出してブレーキパッドをディスクローターに押しつけその摩擦による制動力てスピードを弱めて停止させる働きがあります。
ディスクローターの種類(タイプ)
ディスクローターは、下記のような種類があります。
1 | ローターの枚数 | ・シングル ・ダブル |
---|---|---|
2 | 材質 | ・鋳造 ・ステンレス |
3 | 表面形状 | ・ドリルドローター ・スロットローター |
4 | 外周形状 | ・ノーマル(円形) ・ウェーブディスク |
5 | ピース数 | ・1ピース ・2ピース |
バイクの構造、仕様によりローターの枚数には、1枚か2枚つまり、シングルタイプとダブルタイプがあります。
シングルディスクは、軽量化や低コストというメリットがあり、一方、左右に1枚ずつ配置するダブルディスクは、安定した制動力と耐久性に優れています。シングルディスクは、低コストが最大の狙いではありますが、
材質については、自動車のディスクローターは鋳鉄製ですが、バイクの場合は外に露出しているので見た目重視と軽量化によりステンレス製が使われます。
また、表面の形状ですが、ほとんどは軽量化や放熱性のために穴がたくさん開いた「ドリルドローター」ですが、旧車向けとして穴の開いていないスロットローターがあります。
また、レースやサーキット走行をする場合に限って言えば、スロットディスクの方がドリルドディスクよりも機械抵抗が高いので向いているといえます。
最後に外周の形状ですが、波状にした「ウェーブディスク」もあり、皆さんも目にしたことがあるのではないでしょうか。
波状のエッジは、パッドの汚れや雨などで付着した水を掻き飛ばす効果があります。呼び名としては、花びら形状に見えることから「ペタル(花びら)ディスク」とも呼ばれます。
ピース数については、ちょっと詳細に説明したいので下に書きます。
フローティングディスクローターについて
インナーとアウターの2つのピースでできているフローティングディスクローターと1ピース、つまり1個体からできているタイプのディスクローターがあります。
細かく説明すると、2ピースのフローティングディスクローターにも三種類がありそれらをまとめたものが下の表です。
フルフローティングタイプ (浮動タイプ) |
セミフローティングタイプ (半浮動タイプ) |
リジットタイプ (固定タイプ) |
フルフローティングタイプ(浮動タイプ)
インナーとアウターをつなげるピンの部分に、アウターの動きを抑えるバネが無いタイプでサーキットを走るレーサーの車両のディスクは、このタイプです。
メリットは、アウターの動きを抑えるバネが無いのでアウターディスクが常にフリーな状態のため、ブレーキパッドとの接触効率が良く、ブレーキレバーを握ったときの減速度合いやレバーの感触、つまりブレーキフィールがバツグンにいいです。
デメリットは、悪路走行では、ローターがキャリパーピストンを押し戻したりするのでブレーキレバーのストロークが急変することがあります。
また各部にガタがあり接触摩耗するので、ピンを中心に寿命が短いので頻繁にピン交換する必要があることです。
ですのでレーサー向けであって一般道路、公道走行には向かないです。
セミフローティングタイプ(半浮動タイプ)
どちらかというと高価なバイクに使われていタイプです。
インナーとアウターの間のピン部分にウェーブワッシャーが入っていてルフローティングタイプの優れたブレーキタッチ、リジットタイプの日常の使い勝手、2つの良い所を取ったタイプです。
リジットタイプ(固定タイプ)
多くのメーカーで純正採用されているタイプです。
インナーとアウターの間のピンはありますが、強力に固定されていてアウターはほとんど動きません。
1ピースタイプ(ソリッドタイプ)
ほぼ全てのバイクのリアディスク、またはオフロードモデル等、軽量なバイクのフロントディスクに採用されています。
メリットは、インナーとアウターに分かれておらず、1ピース構造のため軽量です。
また上記ディスクに比べると製造の手間も大幅に違うため、安価になります。
ディスクローターのメーカー一覧
SP武川
大阪府富田林市のモーターサイクルのカスタムパーツを開発、製造、販売している会社。
1972年設立で従業員数は62名(2022年11月時点)。
モンキーなど125CC以下のバイクパーツ中心ノメーカーで、大型車両対応パーツ取扱いは無いようです。
㈱スペシャルパーツ武川のホームページはプロトルが暗号化されていないのでリンクは貼りませんので、必要に応じてご自身で検索して下さい。
SUNSTAR(サンスター)
大阪府高槻市の金属部品、化学工業品メーカー。
1954年設立で従業員数は306名(2022年11月時点)。
上場企業のサンスターのグループ企業で、なんといっても二輪業界のディスクローター、スプロケットではダントツの知名度です。
もちろん日本だけでなく世界的にも有数に知名度のあるメーカーと思って間違いないです。
お値段は、やはりそれなりというか、僕的には相当に高額だと思います。
(僕には、購入できませんでした)
品質的にも、もちろん日本製といこともあり、プレス加工技術と設備はとても高いものがあるといわれています。
経済的にゆるされるのであれば、一番のおススメです!
brembo
イタリア、ロンバルディア州ベルガモ県クルノに本社を置く自動車・二輪車用ディスクブレーキメーカー。
1961年1月設立。
株式会社ブレンボ・ジャパンは、東京都港区にあります。
ブレンボはブレーキキャリパーやブレーキマスターでは、世界的に超がつくくらい有名ですが、ブレーキローターも生産しているんですよ。
(僕は、このメーカーのローターを買って付けています)
サンスターから比べるとコストパフォーマンスが優れていると個人的には思います。
GALE SPEED
株式会社アクティブ(愛知県日進市)の「GALE SPEED」
以下、㈱アクティブのホームページより抜粋
“ストリートやスポーツ走行をメインステージとした、上質で精巧なアルミビレットキャリパー”をコンセプトに、ブランク材を3D切削加工。Elaborate(精巧な・技巧的な)の名に相応しい機能美溢れる性能に仕上げています。
最近、キャリパーやブレーキマスターについて、店頭でもよく見かけるようになりましたが、ディスクローターについては、2018年に初めて発売されています。
ブラック仕上げの赤字で刻印されていてカッコよく個人的にはメカニックっぽい玄人好みのするデザインだなあと思っています。
価格的には、同仕様のキャリパーやマスターは一割程度、ディスクローターに至っては三割程度はサンスターに比べて低い印象です。
その他
GALFER(ガルファー)
オートバイ、モペット、自転車の主要ブランドにブレーキ パッドとディスクを供給しているスペインのメーカー。
日本のバイクでは、250cc“以下に適合するものがほとんど。
KITACO
株式会社キタコは、大阪府東大阪市が本社でミニバイクを中心としたオートバイパーツのメーカー。
日本製でコスパに優れています。
BRAKING
BRAKING社は、1990年の創業のイタリアが本社でモーターサイクル用ブレーキのリーダー的存在となった総合メーカー。
外車主要3メーカーのハーレー、BMW、ドゥカティが主要で、日本ではスクターでの仕様があるくらいです。
BEET
株式会社日本ビート工業は、1982年の設立の大阪府堺市大阪府堺市のバイクパーツメーカー。
ローターというよりマフラーを中心に様々なワンオフ的なパーツで存在感があります。
ローターはDトラッカーなど適合車種は限られています。
ディスクローターを交換すると、どーなる⁉
社外製に交換すると、どーなる?
走行が楽になる(多少)
社外品のディスクローターは通常、純正品と比べて軽量化、耐熱性、強度など性能が優れています。
優れているからこそ需要があり、それなりの価格で販売しているのです。
人気モデルになると中々在庫がなく、注文してから数か月かかる場合もざらです。
自分好みのカスタムが出来る
とはいっても、自分のバイクに合ったディスクローターに所定のサイズがありそのバイク群専用に製造されているので、各メーカー毎にも数種類と限られています。
しかし、さすがサンスターは、インナーローターとフローティングピンの色を選べるものもあり、一番人気です。
タッチ感、利きが良くなる!
特にサンスターやブレンボなどは、フローティングの精度の優れていて微妙なタッチ感でコントロールができやすくなります。(個人差ありですが)
さらに、直径の大きさを変えることにより、より放熱性が高まるとともにブレーキング面積が拡がるので制動が高まりブレーキの利きもよくなります。ただし、この感は微妙なのでレーサーでない限り、あまり感じないかもしれません。
お勧めディスクローター
やっぱり、なんといってもSUNSTAR(サンスター)です。
信頼の日本製で、世界のバイクレースをみてもほとんどが、bremboを装着していることからも、その性能と安全性が優れているとエビデンスだと思います。
ボクたち一般のライダーからすればそれほど、高性能は必要はないのかもしれませんが、出来るなら、最高峰のものを付けたいというのが、本音ですよね。
ただし、価格がとても高額ですが….。
次におススメなのが、僕が買ったbrembo(ブレンボ)です。
ブレンボといえば、ブレーキマスターやキャリパーでその名をはせています。
ブレーキシステムに関連するディスクローターについても品質、性能、安全性は、サンスターにも決して引けはとらないと思います。
ただし、サンスターに比べると圧倒的に種類が少ないですし、地味目ですが大体ですが、3割程度はサンスターより安いのでコストパフォーマンスに優れているといえます。
webikeでの人気商品ランキング
カワサキ Z900RSに絞ったディスクローターでのウェビックでの人気ランキングは下記のとおりです。(2022/10/30時点)
*価格は、ブレンボ以外は、ローター一枚の価格で、ブレンボは2枚セットの価格。
売れ筋、注目度ランキング1位のブレンボは、ネームバリューとデザイン、そしてなんといっても価格によるコストパフォーマンスでの評価によるものと思われます。
バイクカスタムパーツブランドの紹介とおススメの記事は⇩コチラにも細かく書いているんで読んでみてください。
バイクカスタムパーツブランドの紹介とおススメ
Z900RSで検証 bremboディスクローター
上の写真は、実際の僕のZ900RSでのビフォ-・アフターです。
(キャリパーとアクスルシャフトも追加)
どのローターでも付けられるのか?
答えは、NOです!
メーカー、車種によってさまざまな要素に基づいて規格が決まっています。
ですので、たとえば、メーカーが一緒ならとか、タイヤサイズがおなじだからという理由で付けられるというものではないのです。
規格は細かく言うと、下記のとおり。
1 外径: ディスクの最外周の直径
2 内径: ディスクの最内周の直径
3 厚み: ディスクの厚み
4 PDC: ディスク固定ボルトの穴間ピッチ
5 オフセット ホイール(ハブ)接触部とブレーキパッド接触部の距離差
6 ネジ径 ディスク固定ボルトのネジ径 7、穴数 ディスク固定ボルトのネジ穴数
当然、それらがひとつでも適合しないと取付けられませんのでメーカー適合車で確認するとよいでしょう。
Z900RS おすすめディスクローター3選
Z900RS(~’21)のディスクローターで取り付け出来るおすすめの製品が、下のローターです。
1 | 世界のブレンボでコストパフォーマンスも優れている。 デザイン的にもゴールドのインナーでカッコイイ。 売れ筋、注目度ランキングで堂々の一位!(2022/10/30) |
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2 |
やっぱり、サンスターは経済的にゆるのであれば最高で間違いないです。 |
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3 | 3位もサンスター!ピンの色が選べます。 デザイン性で選ぶと楽しいですね。 |
装着しての走行からブレーキングでの変化について
制動力など
僕の場合、ブレーキマスターとキャリパーも同時にブレンボ製に交換しました。
それら3点が適合して結果、明らかな大きな違いは、微妙なブレーキングのタッチが変わったという事です。
例えば1mm引いたら(ブレーレバー)1mmなりに、2mm引いたら2mmなりにダイレクトにブレーキングできるようになりました。
さらに同じ引きでも明らかに制動もすぎるくらい良くなったので一般道での急ブレーキには注意しないとと思いますが、これはマスターによると事が大きいと思います。
いろいろなネット等にも出ていますが、ディスクローターを社外品に交換したからといって僕みたいな一般的なライダーは、その変化を感じないと思います。
ディスクローターを取り換えるときの重要な注意点
ディスクローターを交換する理由は、人によっていろいろありますよね。
- 見た目をカッコよくしたい
- ブレーキタッチの段階を増やし、峠やたまのサーキット走行をレーシーにしたい
- 上の両方とも…
いずれ、ブレーキ系は整備にしろカスタムにしろ最大限の注意を払うべき部分です。
減速・停止するための部品なので、何らかの失敗は即、命に関わりますからね。
そこで、ディスクローターをカスタムのため交換するときに注意が必要な需要なことを簡単に説明します。
ブレーキキャリパーとの適合性
キャリパーは、ディスクローターに噛ませるので、ディスクローターを交換する場合には、噛ませるキャリパーとの適合性が重要になります。
もりろん、合わないと付けることが出来ません。
bremboキャリパーとZ900RSの適合については、純正のディスクローターは300㎜なので、プラス10mのカラーが別途必要になります。
また、キャリパー交換の際にあわせてディスクローターの大型化をするのであれば、それに見合ったカラーが別途必要になります。
まとめ
自然と僕の予算と仕様が適合できる、bremboキャリパーは、限られていることが分かり、我慢できなく、ライコランドで注文してしまいました。
買ったのは、モノブロックキャリパーキット M4 左右セットM4品番:220.A397.10です。
それがコレ⇩ついでにリアも買いました。
もう、本当にすっからかんというか、貯金(へそくり)を解約します💦
でもですね、すごく楽しみで僕の生きていくうえでの活力でパワーの源なんです。
そしてそのことは、やっぱり健康的に生活をおくることに間違いなくつながっていると確信しています。
好きなことやきっかけは、色々あると思いますが、この記事で少しでもはやく、キャリパーのカスタマイズとともに、安易な選択をするのではなく、きちっと適合するアイテムを選ぶことが大切なんだなあと考えるきっかけや参考になってら嬉しいです。
気持のよい楽しい生活を送り食事も運動もエンジョイしながら健康になりましょう!
kenko-mind!